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品川亮『深海』のご案内

品川亮『深海』のご案内

6月1日より、展覧会を再開いたしました。時間については通常通りです。

un petit GARAGE 2020年春の展示は、品川亮による個展『深海』を開催いたします。

品川は「アカデミックな技量とともに階層化された制度に厳密に従うことで成立し、存続してきた「日本画」によって、中断された日本の絵画の再考する」ことを念頭に、日本画の新しい方向性を模索してきました。その作品の中には、やまと絵や琳派、狩野派の様式をはじめ、素材、思想、文様など日本美術の引用、再構成だけではなく、近現代美術の要素も取り入れることによる、今の日本人にしか描くことの出来ない日本絵画を作り出そうとする試みがあります。

今回はそれらと同時に「描くことについて」自身が抱く疑問や欲求に向き合った作品を並べ、共通するイメージ「深海」を見出しています。ぜひ、東銀座まで足をお運びください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「山茶花」2020年 375×250×40mm / 岩絵具、墨、アクリル、膠、金箔、和紙、木製パネル

 

 

 

品川亮『深海』

会期:2020年5月15日(金) ~ 7月11日(土) 12:00~18:30

休廊:日曜・祝日、隔週土曜

5/16, 5/30, 6/13, 6/27, 7/11 の土曜日はオープンいたします)

Opening Reception:2020年5月15日(金) 17:00〜20:00

 

山口 裕美より(YY ARTS CEO・アートプロデューサー)

品川亮『深海』によせて

「関西に非常に面白い日本画家がいる」という噂が聞こえてきたのは、今から4年くらい前のこと。尊敬するアーティストで友人でもある椿昇からの情報でした。椿さんを筆頭に、才能のあるアーティストは才能のある若手を見つけることに長けています。

 今、現代アートのフィールドでは、日本画とか洋画というようなカテゴリー分けは古くなっていて、私は品川亮の作品は現代アート、だと強く感じています。品川亮の描く丸い花のシリーズは、すでに見ただけで品川亮!と判るほど個性的で、花を思想に置き換えた「型」になっていることは、現代アートの核心を突く表現だと思うのです。それでいて、自宅に飾れるようなサイズの作品があって、飾る場所を選ばない自由さとその真逆の難しさを同時に持っています。アートは答えではなく問いかけです。品川亮の墨と金箔を使った新作の「深海」をテーマする作品、さらに「型」にした彼の思索・思想を受け取りに、ぜひ東銀座にお越しください。

山口裕美(アートプロデューサー)

 

 

品川亮 / Ryo SHINAGAWA

1987年 生まれ 大阪府豊中市出身

 

【個展】

2020 GOLD, WHITE AND BLACK (AIR賀茂なすARTISTS’ FAIR KYOTOサテライト / 京都)

2018 Apotic Utopia (Anteroom Kyoto / 京都)

2015 SHINAGAWA RYO solo exhibition (京都芸術的中心 / 京都)

【グループ展 / フェア等】

2020 VOLTA New York (metropolitan west / ニューヨーク)

2019  アートフェア東京 (東京国際フォーラム / 東京)

         ARTISTS’ FAIR KYOTO (同18年 / 京都文化博物館 / 京都)

2018  November island (winwin art / 台湾, 高雄)

         Contemporary Talents of Japan (Ronin gallery / ニューヨーク)

2017  Spoon Art Show (KINTEX Exhibition Center / ソウル)

         刓、婉、完 (uJung gallery / ソウル)

         Taiwan Annual (Taiwan Expo / 台湾)

         无纸境 (X gallery / 大連)

2016  insecure tied land (frees art space / 台湾)

         the international art exchange exhibition (HoMA / ソウル)

         じっと (anne mosseri-marlio galerie / バーゼル)

un petit GARAGE

〒104-0061

東京都中央区銀座7-17-1 銀座武蔵野ビル1F

Tel:03-3541-0038   

Mail:info@yyarts.co.jp 

最寄り駅:
築地市場駅から徒歩3分
東銀座駅から徒歩4分
銀座駅から徒歩8分
新橋駅から徒歩8分

【開催中】船井美佐『Distortion』

船井美佐『Distortion』のご案内

un petit GARAGE 今度の展示は、船井美佐『Distortion』を開催いたします。船井美佐は、人々の想像上の「楽園」をテーマに、2次元と3次元、イマジネーションと現実の境界を浮遊する作品を制作してきた作家です。その作品は近年、鏡やシェイプドキャンバスにより空間全体を構成するようなインスタレーションに発展してきました。また、日本画を出自とする船井は初期において日本絵画における近代化のねじれについても考察してきました。
今回の個展は、明治神宮創建100年を記念して開催される「神宮の杜芸術祝祭」野外彫刻展と連動した作品展示となります。野外彫刻展では、絵馬や明治天皇の愛馬金華山号のイメージから、馬をモチーフにした新作の鏡のインスタレーションを明治神宮の杜の中に設置します。
un petit GARAGEでの個展では、神宮の杜作品と連動した鏡の楽園シリーズによる新作インスタレーションと、馬と菊と霞をテーマに描いた習作のドローイングを展示します。
人々が求めてきたイメージの中のユートピア「楽園」と、近代化によって変容した日本の文化、それらを100年後の今捉え直してみることにより、イマジネーションの力によって、また新しい未来が生まれていくのではないか。そんな試みを、どうぞご覧ください。

船井美佐『Distortion』
会期:2020年2月8日(土)~2020年4月11日(土)12:00~18:30
休廊:日曜・祝日、隔週土曜
(2/8, 2/15, 2/29, 3/14, 3/28, 4/11 の土曜日はオープンいたします)
Opening Reception:2020年2月15日(土) 17:00〜20:00

 

 

 

 

山口 裕美より(YY ARTS CEO・アートプロデューサー)

船井美佐『Distortion』によせて
私が船井美佐さんの作品に魅せられたのは、2014年東京都現代美術館で見たインスタレーションであった。一見、子供向けの可愛らしい滑り台などの遊具の形をしているのだが、その先では、彼女が長年のテーマとしている「楽園」のイメージをきっちりと見せていた。船井美佐の「楽園」とは、誰でもが知っている想像上の場所でありながら、イマジネーションと現実がつながる場所のことだ。今年はオリンピックイヤーであり、私が企画する明治神宮を会場とする「神宮の杜芸術祝祭」で、船井さんには野外彫刻作品を依頼している。創建100年の明治神宮の杜の中に、彼女の代表作であるステンレスミラーの作品が現れる趣向だ。自然の中にある形を切り取り、そのミラーの中には作品を見る人が映り込むインスタレーションで、思わず写真を撮りたくなるに違いない。明治大学やGINZA SIXにも作品が恒久設置されている。さらなる活躍が期待されるアーティストである。

山口裕美(アートプロデューサー)

 

船井美佐/ MISA FUNAI

略歴
1974 京都市に生まれる
1992 京都市立銅駝美術工芸高等学校日本画コース卒業
1996 京都精華大学美術学部造形学科日本画科卒業
2001 筑波大学大学院修士課程芸術研究科修了

個展
2019 「Paradise/Boundary : Some where not here 」Projeto Fidalga, Sao Paulo, Brazil
2017 「楽園/境界~いつかいた場所~」国際芸術センター青森、青森
2015 「楽園/境界~どこにもない場所~」奈義町現代美術館、岡山
2010 「楽園/境界」ギャラリエアンドウ、東京
2009 「drive~領域の境界を旅する~」京都精華大学gallery shin-bi、京都
2007 「メタモルフォーゼと桃源郷」Bunkamura gallery+、東京
「ー境界ープラトニックディスコ」應典院、大阪
2006 「massless the hormone / 質量の無いドローイング」voice gallery w、京都
「NirvanaーLive painting installation 」street gallery、兵庫
「Nirvana-Shineplexusー」ギャラリーRay、名古屋
2005 「メタモルフォーゼと須弥山」京都精華大学gallery shin-bi、京都
2004 「TRANCE GROOVE -白珠-」voice gallery、京都
2003 「TRANCE GROOVE」ギャラリー山口、東京
2001 「TRANCE GROOVE」ギャラリー山口、東京
1998 「UNDER HEAVEN」ギャラリーすずき、京都

主なグループ展
2019年「中之条ビエンナーレ国際現代芸術際」かいこの家、中之条駅、群馬
「木曽ペィンティングス」中山道藪原宿、長野
「雪遊び博覧会」越後妻有里山現代美術館キナーレ、新潟
2018年「クインテットⅣ~五つ星の作家たち~」損保ジャパン日本興亜美術館、東京
「時間と転回する連なり」Void and Orb 、群馬
2017 「かけがわ茶エンナーレ2017」彗星発見の丘、We+138、静岡
「light」MA2 Gallery、東京
2015 「こどもと旅する美術館」美ヶ原高原美術館、長野
2014 「ワンダフルワールド」東京都現代美術館、東京
2013 「KAMIKOANIプロジェクト秋田2013」旧沖田面小学校・上小阿仁村、秋田
「六甲ミーツアート芸術散歩2013」六甲山ホテル、兵庫
2012 「言葉と美術がつなぐものー中原佑介へのオマージュ展」ギャラリーヤマキファインアート、神戸
2011 「発信//板橋//2011」板橋区立美術館、東京
2010 「VOCA展2010現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」上野の森美術館、東京
「~IMAGE~触覚と視覚の交差点」3331Arts Chiyoda、東京
「間戸/WIND-OW」MA2 Gallery、東京
2009 「VOCA展2009現代絵画の展望ー新しい平面の作家たち」上野の森美術館、東京
2007 「SleepーAre You Awake?ー」アートフロントギャラリー、東京
「裏糸 Under Thread 」国際芸術センター青森、青森
2006 「京都府美術工芸新鋭選抜展2006~新しい波~」京都文化博物館、京都
「√roots~わたしの中の日本的なるもの~」法然院(京都芸術センター制作支援事業)、京都
「ふなばし現代美術交流展06 ~ひかりあるところで~」船橋市民ギャラリー、千葉
2005 「日本画ジャック」京都文化博物館、京都
2004 「京都府美術工芸新鋭選抜展2004~新しい波~」京都文化博物館、京都
2003 「トーキョーワンダーウォール」東京都現代美術館、東京
2002 「第13回関口芸術基金賞展 」(大賞受賞)柏市文化フォーラム104、千葉

受賞
2002  第13回関口芸術基金賞展 (柏市文化フォーラム104/千葉)大賞受賞(柏市に作品収蔵,関口芸術基金によりNYに6ヶ月の美術研修)
2001  筑波大学芸術研究科修了制作展 (つくば美術館/茨城)研究科長賞受賞(修了制作学校収蔵)

コレクション・パブリックアート
2019 “ Imaginary ” 富士ビジネス株式会社、東京
2018 “ Utopia ” 興国インテック株式会社、埼玉
2017 “楽園/境界/肖像画” GINZASIX、東京
2017 “Paradise/Boundary : Mountain of Whale ” We+138、静岡
2016 “Paradise/Boundary : Cloud” 日本オラクル本社ビル、東京
2016 “Good Samaritan” 聖路加臨床学術センター、東京
2015 “ Oasis ”九州中央病院、福岡
2014 “世界は未来のために美しく廻る”グランドオリエンタルみなとみらい、神奈川
2017 “Utopia:夢の彼方へ” サンケイビル、東京
2013 “Luminosity”スタンレー電気本社ビル、東京
2013   “TransBirds : Atlas ” 明治大学 GLOBAL FRONT 、東京
2012 “Pleiades” 太田記念病院、群馬
2011 “Paradise/Boundary”ロイヤルパークホテルThe京都、京都
2011   Japigozzi collection、イタリア
2011 “View” 東海中央病院、群馬

 

●un petit GARAGE
〒104-0061
東京都中央区銀座7-17-1 銀座武蔵野ビル1F
Tel:03-3541-0038
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築地市場駅から徒歩3分
東銀座駅から徒歩4分
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