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H et H 『f450-number book』

H et H『f450-number book』

会期:2018年1月9日(火)~3月16日(金) 12:00~18:30
休廊:土曜・日曜・祝日(1/13,1/27,2/10,2/24,3/10の土曜はオープンします)

Opening Reception:2018年1月13日(土) 17:00~

H et Hf450-number book  8 – EIGHT(prototype)-
99×223×13mm /シナベニヤ、ボローニャ石膏、兎膠、金箔 / 2017年

 

このたび、un petite GARAGEでは、平井武人によるH et H 『f450-number book』を開催いたします。平井武人は1989年に兵藤忠明とアートユニット’’H et H’’(アッシュ エ アッシュ)を結成し、レントゲン藝術研究所や三菱地所アルティアム、ヨーロッパでの巡回展など展覧会を多数開催してきました。留まることなく、常に次へ、次へと新しい芸術表現を追い求めた姿は、90年代のアートシーンに一石を投じ、多くの目撃者を生み出してきました。

本展のタイトルにもある’’f450’’は平井がレイ・ブラッドベリ著『華氏451度』からインスパイアを受け、つけた名称です。この物語の中で、451は本の素材である紙が燃え始める温度を示しており、’’f450’’(Fahrenheit 450)は紙という物質が燃え、別の物質へ移り変わる一歩手前の地点を比喩的に表したものです。そこに「紙という物質(アナログ)」と「デジタルデータという非物質」の境界線を重ねた平井は、どちらの領域も横断した作業を行いたいという思いも込め、その姿勢を表す言葉として’’f450’’と呼称しています。

平井が’’H et H’’として一連した作品を発表する本展は非常に貴重です。秀逸な作品の数々をお見逃しのないよう、ぜひご高覧いただきたくお願い申し上げます。

 

【作家紹介】

平井武人(Bujin Hirai) / H et H

1990年 東京芸術大学美術研究科修了。
兵藤忠明と共にH et Hを結成し、美術、アート、映像、グラフィックデザイン、音楽、サウンド、テキスト等あらゆる表現を取り込む作品を制作している。

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2018年第一弾は、懐かしくて新しい芸術表現ユニット、H et Hの平井武人展を開催します。平井個人の活動はレントゲンヴェルケでもご覧になった方も少なくないと思います。しかし、90年代の初めに活動していたH et Hの復活を心待ちにしていたファンもまた少なくないのではないでしょうか。その筆頭が私かもしれません。今回の展覧会では、謎に包まれた物語が展開します。その物語の中で何が生まれ、何が消滅し、何が消費され、何が生産されるのか。生まれては死に、死んでは再生する。世の理を楽しみたいと思います。ぜひ東銀座へお運びくださり、目撃者となってください。(アートプロデューサー 山口裕美)

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un petit GARAGE
〒104-0061
東京都中央区銀座7-17-1 銀座武蔵野ビル1F
Tel:03-5539-6600
info@yyarts.co.jp

最寄り駅:日比谷線東銀座駅6番出口から徒歩4分

増田佳江『Orbit』

増田佳江『Orbit』

会期:2017年10月6日(金)~12月22日(金) 12:00~18:30
休廊:土曜・日曜・祝日(10/7,10/21,11/11,11/25,12/9の土曜はオープンします)

Opening Reception:2017年10月6日(金)18:00~20:00

「Camellia」72.7×91.0cm / Oil on Canvas / 2017

 

この度、un petite GARAGEでは、増田佳江 個展『Orbit』を開催いたします。
増田佳江は、自然環境などの事物の成り立つプロセスに着目し、具体的なイメージから抽象的なイメージへと変化していくゆらぎのある絵画を多様な筆致を用いて描きます。
 増田佳江は、1978年京都生まれ。2004年に京都市立芸術大学大学院美術科絵画専攻修了後、国内外で多数のグループ展、個展に精力的に参加しております。ぜひご高覧いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

増田佳江 個展『Orbit』によせて

これまで風景や建築物、植物などのモチーフを具体的なイメージから抽象的なイメージへ変化していく様子を描いてきました。形が移行する未然の状態、そのバランスに興味を持つからです。

今回の個展”Orbit”では天体または植物、架空の生物を想起する形を引用しています。

画面に形をひとつふたつと配置するとき、その関係性は尽きることがありません。

制作のプロセスでも、流動するイメージを止めないように、予測をして描いて観てを繰り返し、対話を重ねていきます。何が必要で何が必要ないのかの意味が転がるようなプロセスを経つつ、描くときの原初的な動きについて考えました。 (増田佳江)

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10月6日からスタートする展覧会は増田佳江さんです。佳江さんは初めて彼女の絵画を知った時に「見に行かねばならぬ」という気持ちが先走って、京都のアトリエを訪ねていました。そんな私の心の勢いを知ってか知らずか、京都の女性らしいほっこりした雰囲気で駅まで迎えに出てくださいました。作品にはほとばしるエネルギーがある反面、画面の中の色がハーモニーを奏でるような調和も見せてくれます。矛盾する要素がそこかしこに見えるのに破綻がない、のです。彼女の人間としての器が大きいのかもしれません。これからの10年、増田佳江さんの作品から眼が離せません。ぜひ東銀座のアートスペースにいらして、実物を見てください。お待ちしています。 (アートプロデューサー 山口裕美)

 

作家紹介

増田 佳江/ Kae Masuda
WEBサイト:https://masudakae.jimdo.com/

1978年 京都生まれ
2002年 京都市立芸術大学美術科 卒業
2004年 京都市立芸術大学大学院美術科絵画専攻 修了

【個展】
2016年 「増田佳江展」ガトーフェスタハラダ ギャラリー、群馬

2013年 「不可測の土地」Mizuho Oshiro ギャラリー、鹿児島

2012年 「遠い歌 近い声」ギャラリー小柳、東京

2012年 「絵画、それを愛と呼ぶことにしようvol.7増田佳江」αM、東京

2009年 「増田佳江展」Mizuho Oshiroギャラリー、鹿児島

2007年 「warp and woof」ギャラリー小柳、東京

2004年 「増田佳江展」 mori yu gallery 、京都

【グループ展】

2016年 「どこにもない新しい場所」西武渋谷店 美術画廊、東京

2015年  “A View with a Story – Hara Museum Collection,” ハラミュージアムアーク、群馬

2014年 “Phantom Prospects: Exchanging Visions of Landscape,” North Campus Research Complex,        アナーバー、ミシガン

        “Joy! Selections From the Hara Museum Collection,” ハラミュージアムアーク、群馬

2011年 「PATHOS AND SMALL NARRATIVES」Gana Art Center、ソウル  

                「Art in an Office」豊田市美術館、愛知

2010年 「FLAT LAND-絵画の力」京都市立芸術大学ギャラリー・アクア、京都

2009年 「neoneo展Part2[女子]ネオネオ・ガールズは岩戸を自らひらく」高橋コレクション、東京

                「いのち・きもち・かたち – 原美術館コレクション展」ハラミュージアムアーク、群馬

2008年 「THE ECHO展」ZAIM別館、神奈川

          「Group Show」ギャラリー小柳、東京

          「是が非の絵画」大和ラヂヱーター、広島

2007年 「Portrait Session」広島市現代美術館、広島

                 「Portrait Session@NADiff」NADiff、東京

2006年 「The mass of small works」同時代ギャラリー、京都 

2005年 「Group Show」ギャラリー小柳、東京

                「Fluid Drive」同時代ギャラリー 、京都

2004年 「黄色の庭弐」mori yu gallery、京都

           「snow white」同時代ギャラリー 、京都  

                「絶対矛盾的自己同一」mori yu gallery、京都

 

【賞暦】

2002年 京都市立芸術大学制作展市長賞受賞

2005年 第20回ホルベインスカラシップ

2013年 文化庁海外芸術派遣員

【パブリックコレクション】

原美術館 東京

トヨタアートコレクション愛知

京都市立芸術大学

京都銀行

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