平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。 銀座1丁目へと移転しましたアートスペース YYARTSより展覧会のご案内です。 この度YYARTSは、リーウェンを偲んで「Birds」展を開催いたします。
シンガポールと東京を中心に活動し、2019年に亡くなったシンガポールを代表する国際的なアーティスト、リー・ウェン(LEE Wen/李文)の鳥のドローイングシリーズを展示いたします。リー・ウェンが最晩年に描き上げた、大空を舞う青い鳥たちを、新年最初に皆さまにご覧いただけることを大変光栄に思います。また本展開催にあたり、リーウェンと生前から親交が深く、画像提供などに尽力してくださった中村政人氏に深く感謝申し上げます。
事前予約システムも新たに導入しました。おいしいお茶とともに、是非ごゆっくりご高覧ください。銀座にお出かけの際には、ぜひお立ち寄りください。お待ちしています。
リー・ウェン LEE Wen/李文を偲んで「Birds」によせて
リー・ウェンは、とてもかっこいいアーティストでした。いつも何かに挑戦していて、パフォーマンスに知性があり、そして誰に対しても丁寧で優しく、ユーモアと批評的な語り口がとても楽しいアーティストという印象です。今回のドローイング「BIRDS」は2017年4月に千代田3331にて展示された作品です。見逃した方やもう一度見たいという方のために、YY ARTSで展示いたします。シンガポールを代表するアーティストのリー・ウェンですが、私の中では最初に出会った「Yellow man」のイメージが強く、シンガポール版のencyclopediaにはリー・クアンユーの次に名前が登場する、という話が大好きです。国境も人種も性別も海も越えて、羽ばたく鳥の作品を見にお越しください。お待ちしています。
山口裕美(アートプロデューサー)
リー・ウェン LEE Wen/李文を偲んで「Birds」 YY ARTS 2024.1.10(Wed)-2024.2.29(Thu)11:00~18:00
休廊:日曜・月曜・祝日
会 期:2024年1月10日(水)~2月29日((木))(日曜、月曜、祝日休み)
時 間:11:00 - 18:00
住 所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-13 GINZA CASA 1F
電 話:03-3528-6794
有楽町線 [新富町駅] 2番出口 徒歩3分
日比谷線 [東銀座駅] 3番出口 徒歩5分
山手線・有楽町線 [有楽町駅]D8番出口 徒歩11分
リー・ウェン(李文)
1957年シンガポール生まれ。シンガポールと東京を中心に活動した現代アーティストであり、現在最も国際的知名度の高いシンガポール人アーティストの一人である。
自分の体に鮮やかな黄色のポスター絵の具を塗った「Yellow Man」シリーズなど、自身の民族的ルーツやシンガポール国民、ひいてはアジア人としてのアイデンティティを表現した作品などを発表している。リーの作品やインスタレーションは個人や社会構造の価値観やイデオロギーを暴露し、疑問を投げかけるその高度な社会性が作品の造形的魅力や高い技術とともに評価されている。アジアを中心に主要な芸術祭などに多数参加し、日本でも森美術館や芸大美術館にて作品展示が行われた。2019年没。リーの作品、資料はシンガポールの国立美術館や香港のAsia Art Archive、森美術館などに収蔵されている。
主な展示来歴
1994 第四回アジアン・アート・ショー
1995 光州ビエンナーレ
1997 セックスタ・ビエナル・デ・ラ・ハバナ
1999 第三回アジア・パシフィック・トリエンナーレ
2000 Performance Art!!(芸大美術館陳列館)
2004 釜山ビエンナーレ
2014 シンガポール・ビエンナーレ
2017 サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで(森美術館)
記事掲載の場合の画像お問い合わせなどはこちらにご連絡ください:info@yyarts.co.jp
《New Morning No.1》2017 paper/color pencil 380×272