YY ARTS

【5/27~開催】平井武人「Hannah’s Memory」のお知らせ

平井武人「Hannah’s Memory」

 

山口裕美がプロデュースするYYARTSでは、平井武人による展覧会「Hannah’s Memory」を開催いたします。

 本展では、生成系AIを用いて創出された、存在しない「架空の映画のポスター」を展示いたします。そこに描かれるのは、誰も観たことがないのに、どこか懐かしさを覚える未来の断片。
アーティストが幼少期に触れた1970年代SFの世界、小学校の図書館で出会った全集の記憶、そしてキューブリック映画の一場面。さまざまなイメージが交錯し、ポスターという一枚のビジュアルに凝縮されています。

 生成系AIがもたらす表現の可能性が、記憶や時間、物語のあり方に静かに問いを投げかけます。どうぞご高覧ください。

 

平井武人「Hannah’s Memory」展開催によせて

 平井武人の個展である。2018年、アートユニットのH et Hとして、前のスペースで個展をしていただいたので、7年振りの登場となる。平井武人らしく、今回は生成系AIによる、過去に存在したかもしれない架空の映画(架空の記憶とも言える)を再現し、さらに架空の映画のポスターを制作する。

 SF映画の金字塔である「2001年宇宙の旅」がある。そのアーサー・C・クラークによる小説版には、主人公のボーマン船長が宇宙旅行の果てに到着したホテルのスイートルームに飾ってあったのが、アンドリュー・ワイエスの「クリスティーナの世界」だったというシーンが書かれている。今回の展覧会タイトルは、あの映画のシーンへのオマージュとなっているようだ。私は90年代以降の日本の現代アートの目撃者であるが、平井武人のセンスの良さは、同時代のアーティストの中では抜群だった。今回がその復活の閃光となると思う。ぜひ、東銀座へお出かけください。

山口裕美(アートプロデューサー)

 

平井武人「Hannah’s Memory」

YY ARTS
2025.5.27(Tue)- 2025.7.12(Sat)11:00~18:00
オープニングレセプション 5.31(Sat)17:00~20:00
休廊:日曜・月曜・祝日

会 期:2025年5月27日(火)‐2025年7月12日(土)(日曜、月曜、祝日休み)
時 間:11:00 - 18:00
住  所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-13 GINZA CASA 1F
有楽町線 [新富町駅] 2番出口 徒歩3分
日比谷線 [東銀座駅] 3番出口 徒歩5分
山手線・有楽町線 [有楽町駅]D8番出口 徒歩11分

平井武人《Hannah’s Memory》79×39cm/2024

平井武人/ HIRAI Bujin

1990年 東京藝術大学美術研究科修了
兵藤忠明とアートユニットH et H(アッシュ・エ・アッシュ)を結成。
以降、個人とグループワークを並行して行う

【H et H】

The Appearance(村松画廊 東京、1990)
SyZyGy(細見画廊 東京、1990)
DSF(ギャラリーQ 東京、1991)
ENTROPY(東京藝術大学陳列館 東京、1991)
The Homeostasis(レントゲン藝術研究所、1992)
Theme: AIDS (Henie Onstad Kunstinstitut Oslo Norway、1993-1994)
Book M.I.(Entwistle Gallery, London 1994)
Web site: http://heth.tokyo/ (2015)

【平井武人】

<個展>

NAF レントゲンクンストラウムブース(名古屋、1997)
The –E・N・D-(レントゲンクンストラウム、1998)
M・M・M(INAXギャラリー高松、1998)
Closure (AXIS GALLERY 六本木、2001)
f450-Number Book (un petit garage 東銀座、2018)

<グループ展>

Philo-Tech (大田区産業会館、1996)
-ignition-「迷宮」(レントゲンヴェルケ, 東京、2002)
108 -One Hundred Eight-(ISE Gallery New York, 2003)
東京インデペンデント(東京藝術大学陳列館, 2019)
レントゲン藝術研究所の研究 curated by Moeka Suzuki(Roentgenwerke, Tokyo, 2019)
紫幹翠葉(明治神宮、東京、2020)
ACTIVATE KOGEI+ ART展(松屋銀座、東京、2022)
遺伝的美意識(日本橋三越、東京、2023)
Hysterik Nature ”Ki” (金澤水銀窟、石川、2023)
Hysterik Nature ”Sho” (KOGEI art fair KANAZAWA 2023、石川、2023)
Hysterik Nature ”TEN”(玄趣庵、東京、2024)
Hysterik Nature ”ketsu” (日本橋三越、東京、2024)
KOBE ART MARCHÉ 2024(神戸メリケンパークオリエンタルホテル、兵庫、2024)
玄趣24(玄趣庵、東京、2024)
邂逅 ― 巧術其之拾 ―(玄趣庵、東京、2024)
KOGEI Art Fair Kanazawa 2024(KOGEI art fair KANAZAWA 2024、石川、2024)
「雷魚」 exhibition “snakehead” (玄趣庵、東京、2025)
オートモービルカウンシル(幕張メッセ、東京、2025)

【マットペインティング】 

イベント映像「Panasonic Hi-Visionダヴィンチの夢」(1993)
イベント映像「最後の恐竜王国」(1993)
映画「河童」(1994)
映画「ノストラダムス戦慄の啓示」(1994)
TV番組「たけしの万物創世」(1994)
CF「VISAカード」(1995)
CF「ハイネケン」(1995)
CF「コンタック600」(1995) 

【その他】

資生堂ウィンドウディスプレイ(2000)
資生堂House OF SHISEIDO天井画制作(2004)
三越お中元、お歳暮メインビジュアル制作(2006~2007)
資生堂ipsa 店舗グラフィックイメージ制作(2019~2023)

【ゲーム】

英語の達人(プレイステーション、1995)
シーマン(ドリームキャスト、1998)

【受賞歴】

”シーマン~禁断のペット~”
第14回マルチメディアグランプリ パッケージ部門エンターテイメント賞(1999)
小学館DIMEトレンド商品大賞 ニューアイデア商品部門大賞(1999)
第3回文化庁メディア芸術祭 デジタルアート・インタラクティブ部門優秀賞(2000)
第4回CESA日本ゲーム大賞 ゲーム大賞優秀賞 他1部門受賞(2000)

【ウェブサイト】写真新世紀(1997)

Sun microsystems(1997)

マピオン(1997)

不思議クラブ(小学校向け、教育サイト)

デュオシステム株式会社(コンサルティング)

株式会社ピコラボ(コンサルティング)

リクルートコンピュータパブリシング株式会社(出版社)

株式会社インデックス(携帯コンテンツ)

株式会社インターチャネル(ゲーム)

株式会社成城石井(スーパーマーケット、2003~2007)

EVE9002(イベントサイト 天野喜孝+ヒシヌマヨシキ)

【3/21~開催】笛田亜希「記憶の中の猫」のお知らせ

笛田亜希「記憶の中の猫」


山口裕美がプロデュースするYYARTSでは笛田亜希の展覧会を開催いたします。

 本展では、笛田亜希が記憶の中に息づく猫たち—かつて共に暮らした愛猫や、親しんだ野良猫たち、そして過去に訪れた風景を、油彩と木炭・コンテのドローイングで描き出します。

 柔らかな筆致と深い陰影の中に、触れることのできない時間の気配が漂います。油彩の豊かな色彩と、ドローイングの静謐な線。それぞれの技法を自在に操る笛田の手によって、記憶の断片は確かに形を持ち、見る者の心の奥にそっと語りかけます。

 春は出会いと別れの季節。本展の作品たちは、かつて大切に思っていたもの、ふとした瞬間に甦る風景や感情を、優しく呼び起こしてくれるでしょう。どうぞ足をお運びいただき、笛田亜希の作品世界に触れてみてください。

笛田亜希「記憶の中の猫」展開催によせて

 

 笛田亜希の新作の個展は、5年振りである。彼女のファンは数多くいるのだが、なかなか新作を見せてはくれない状況が続いていた。

 今回の個展「記憶の中にいた猫」では、笛田がかつて飼っていた猫を、作品として蘇らせてくれたようです。笛田亜希との最初の出会いは、バイクに乗って颯爽と登場した姿。その後、絵画を見せてもらい、その技術の高さ、眼の確かさに驚愕させられた。画家・笛田亜希は一筋縄ではいかないわけで、何度かの展覧会に誘った場合も、たびたび私が根負けすることが多く、これまでの勝負は負け越している。それでもなお、彼女の作品を待つのは、まさに同時代に生きているからこそ、の楽しみだからである。春到来と共に、彼女の作品を楽しんでいただけましたら、幸いです。

山口裕美(アートプロデューサー)

 

笛田亜希「記憶の中の猫」

YY ARTS 

2025.3.21(Fri)- 2025.5.16(Fri)11:00~18:00

オープニングレセプション 3.22(Sat)17:00~20:00

休廊:日曜・月曜・祝日
※GW期間中は日曜、月曜、祝日休み。4/30、5/1、5/2はopenいたします。

 

会 期:2025年3月2日(金)‐2025年5月16日(金)(日曜、月曜、祝日休み)

時 間:11:00 - 18:00

住  所:〒104-0061 東京都中央区銀座1-22-13 GINZA CASA 1F

電  話:03-3528-6794

有楽町線 [新富町駅] 2番出口 徒歩3分

日比谷線 [東銀座駅] 3番出口 徒歩5分

山手線・有楽町線 [有楽町駅]D8番出口 徒歩11分

笛田亜希《福》270×270mm/木炭紙、木炭、コンテ/2025

笛田亜希/FUEDA Aki

 

1974年 東京都武蔵野市出身
1999年 東京芸術大学美術学部絵画科油画卒業
2001年 東京芸術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了
▼Solo Exhibitions

2019

「はな子と桜と」アートフェア東京2019/村越画廊(国際フォーラム /有楽町)

現代アート茶会「越鳥南枝」(掛川市二の丸茶室)

2018

「Animaless Zoo Project from SAIGOKU」(福山天満屋/広島県福山)

「Animaless Zoo Project from SAIGOKU」(天満屋広島八丁堀美術画廊/広島)

2017

アジアゾウはな子 銅像制作(吉祥寺駅前ロータリー)

2015

「Animaless Zoo Project INOKASHIRA」(un petit GARAGE/東銀座)

「ぶらんこ -ウツツノ時-」(村越画廊/銀座)

2014

「Animaless Zoo Project INOKASHIRA 在るモノと見えないトコロ 井の頭の動物たち」

(井の頭自然文化園(本園)彫刻館B館)

2013

「百鬼夜行」ART OSAKA 2013(ギャラリー小暮/大阪)

2012

「INOKASHIRA~神田川」(村越画廊/銀座)

2011

「Animaless Zoo Project#021 INOKASHIRA」(LOWER AKIHABARA./馬喰町)

2009

「百鬼夜行」ULTRA002/小暮とも子ブースにて(スパイラルホール/南青山)

「Animaless Zoo Project #013」(ZAIMギャラリー/関内)

「黄金町大岡川」(LOWER AKIHABARA./馬喰町)

2008

「隣の芝生」(村越画廊 /銀座)

「隣の芝生」アートフェア東京2008/村越画廊(国際フォーラム /有楽町)

2007

「Animaless Zoo Project #004 INOKASHIRA」(ガレリアグラフィカ/銀座)

2003

「Animaless Zoo Project #000 HANAKO」「SL a Go Go!!」(WINDSギャラリー/吉祥寺)

 

▼Group Exhibitions

2018

5周年記念 五劫思惟 アートフェスタ (イスム/表参道店)

2017

かけがわ茶エンナーレ(大日本報徳社 大講堂/掛川)

2016

「はな子とキコ」(村越画廊 /銀座)

「妖怪がいた!」(町田/町田市民文学館ことばらんど)

2015

「鏡人間」(馬喰町/ギャラリー小暮)

2014

Art Affordable Brussels (ベルギー/ギャラリー小暮)

現代美術は今- 7TYPES×2 (松坂屋名古屋店/夏目書房.ボヘミアンズ・ギルド)

SINGAPORE ART FAIR(シンガポール/ギャラリー小暮)

東美アートフェア 2014(東京美術倶楽部 )

アートフェア東京2014/大屋書房(国際フォーラム /有楽町)

2013

「Imago Mundi」Luciano Benetton Collection(Venice / Italia)

5人展 (社団法人東京アメリカンクラブ/フレデリック・ハリス・ギャラリー)

2011

Xmas アートフェスタ 2011(村越画廊 /銀座)

Shun Art Gallery 常設展、上海

Doors Art fair 2011, Shun Art Gallery, Seoul

生.命, Shun Art Gallery, Shanghai

六本木ヒルズ ヒルズクラブ チャリティーオークション展(六本木ヒルズ/六本木)

BankART Life 3 新・港村(しんみなとむら)--小さな未来都市(新港ピア/横浜)

「Nature and Its Modern Forms」(明圓文化芸術中心/上海)

2010

銀座galleries Xmas Festa 「ことり展」(村越画廊 /銀座)

ULTRA003/小暮とも子ブースにて(スパイラルホール/南青山)

上海万博記念版画展(上海万博 万科館 Eゾーン/上海)

ART taipei ギャラリー小暮(台北王朝大酒店/台北)

YOUNG ART taipei ギャラリー小暮(台北王朝大酒店/台北)

アートフェア東京2010 村越画廊(国際フォーラム /有楽町)

ASIA TOP GALLERY HOTEL ART FAIR HONG KONG ギャラリー小暮(グランドハイアットソウルホテル/香港)

2009

Xmasアートフェスタ ~銀座からのおくりもの~(村越画廊 /銀座)

東京コンテンポラリーアートフェア(TCAF)村越画廊(東京美術倶楽部/新橋)

ASIA TOP GALLERY HOTEL ART FAIR ギャラリー小暮(グランドハイアットソウルホテル/ソウル)

「サンクチュアリ」LOWER AKIHABARA.(シブヤ西武/渋谷)

YOUNG ART taipei(台北王朝大酒店/台北)

「スピン・オフ」展(黄金町エリアマネージメントセンター/黄金町)

「創造界隈のアーティストたちvol.1」(YCC/横浜)

「壱」展(LOWER AKIHABARA./馬喰町)

2008

横浜アート&ホームコレクション

東京コンテンポラリーアートフェア(TCAF)ガレリアグラフィカ(東京美術倶楽部/新橋)

「猫」展(ギャラリー小暮/神楽坂)

黄金町バザール (横浜市黄金町)

「FIVE RISING STAR 2008展」(ガレリアグラフィカ/銀座)

「The House展―現代アートの住み心地」団・DANS(日本ホームズ/六本木)

「0 x 100 =」(galeria de muerte /上野)

2007

「体験!はな子さん」(井の頭自然文化園/吉祥寺)

「団・DANS×CHANEL Pygmalion Days Special 現代アーティストたちによるLe Monde de Coco ーココの世界」(CHANEL GINZA/銀座)

「DEBLI PROJECT」(LE DECO/渋谷)

2006

「クレーン展」(創画廊/銀座)

「白と黒ってどう?」団・DANS(ギャラリーコンセプト21/表参道)

2005

「The shop 展-現代美術の着心地-」団・DANS(旧メンズウェアー /銀座)

2004

「CAFE in Mito」(水戸芸術館 /水戸)

2003

「CAMP part01」(SPIKA MUSEUM/表参道)

「ACT 00」 (SPIKA MUSEUM/表参道)

「Ongoing Vol.2」(吉祥寺)

2002

「シャボンソワール展」(ヤジマギャラリー/銀座)

「Spark Gallery」 (空店舗/東京三鷹)

「Ongoing Vol.1」 (旧三河台中学校/六本木)

2001

「Metabolic Expressions」(東京芸術大学/取手校地)

1999

「Coexistent Space」(東京芸術大学美術館/取手)

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