YY ARTS

平川恒太「かもしかみち」展開催のご案内

 平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

東銀座のアートスペース un petit GARAGE より次回の展覧会のご案内です。

 この度un petit GARAGEでは、平川恒太「かもしかみち」展を開催いたします。

本展では2011年以降制作を続けている「どこから来たか、どこへ行く」シリーズのみで構成され、このシリーズのみでの個展は約10年ぶりになります。

今回、平川はリサーチを通して『かもしかみち』という長野県諏訪市出身の考古学者・藤森栄一氏の著書に出会いました。長野県の諏訪市近辺の民話や考古学の歴史などから私たちのルーツをテーマに作品を制作しています。震災をきっかけに私たちは何者なのか?という問いから生まれたシリーズを、パンデミックを経た現代にまた発表することで問いかけます。

 コロナウィルス感染対策をしっかりしながら、開催致しますのでぜひご高覧下さい。

「どこから来たか、どこへ行く−ネガティブハンド(契約Ⅰ)」
制作年 2023
サイズ F8号 455×380mm
アクリル絵の具、キャンバス

平川恒太「かもしかみち」 

un petit GARAGE 

2023.3.3(fri)-2023.3.24(fri)12:00~18:30

休廊:日曜・祝日・隔週土曜(3/4,3/18 の土曜はオープンいたします。)

新型コロナウィルス感染防止対策のため、ご来場のお客様には、

マスクの着用や手指の消毒等へのご協力をお願いいたします。

平川恒太「かもしかみち」展によせて

  昨年、インドネシア・バリで行われたG20では、参加国のアーティスト20名によるConstellations: Global Reflectionsが開催され、日本代表として平川恒太が参加した。また、美術館の展示などを経て、彼は確実に成長の階段を昇っていると感じている。今回は、昭和の考古学者・藤森栄一の著書「かもしかみち」との出会いがあり、考古学に似ていると記述されたけものみちについては、彼自身も登山を通じて、山の動物たちと出会い、命の儚さや重みについて、深く考えたことがあるのだろうと思う。成長のスピードを保ち続ける平川恒太の個展で、約9年間に渡り、展覧会をしてきたun petit GARAGEの展覧会を完了することは、とても意義深いものとしみじみ感じている。ぜひ、東銀座にお越しください。新しいスペースはHPにてご案内いたします。長い間本当にありがとうございました!  

 山口裕美(アートプロデューサー)

        

平川恒太 Hirakawa Kota

1987年 高知県生まれ 

時代を映す絵画(歴史画)を中心に研究し制作。『自然と闘争』一見反対するイメージの作品シリーズを制作するが、物事の両面を描くことで真理を追究する。 大きなテーマに『記憶のケイショウ』があり、作品による記憶の継承、警鐘、形象を試みる。 

1987 高知県生まれ:埼玉県在住

2013 東京芸術大学 絵画専攻 修士課程修了

【主な展示】

個展

2022 「ARTIST FOCUS #02 平川恒太Cemetery 祈りのケイショウ」高知県立美術館,高知

2021 「Talk to the silence」カスヤの森現代美術館,横須賀

2018 「悪のボルテージが上昇するか21世紀」福 沢 一 郎 記 念 館,世田谷

2014 Trinitite-レキシノダンソウ、カイガノダンソウ, 丸ビル 7F,東京

2011 「ANA MEETS ART」 羽田空港ラウンジ、東京

2010 「The Neverending Story -Hirakawa Kota Solo Exhibition」原爆の図 丸木美術館、埼玉

グループ展

2022 「Constellations: Global Reflections」Kura Kura Bali,バリ島

「光と陰のアンソロジー この世界にただ独り立つ 平川恒太、山本草介、外山恒一」つなぎ美術館、熊本

「柳澤紀子、 平川恒太  –Endless Dialogu」ギャラリーアトス,沖縄

2020 「さいたま国際芸術祭2020」メインサイト(旧大宮区役所),埼玉

「神宮の杜芸術祝祭-紫幹翠葉」明治神宮ミュージアム,東京

2019 都美セレクション「星座を想像するように−過去、現在、未来」東京都美術館,上野

2018 「特別展示-平川恒太”悪のボルテージが上昇するか22世紀”」富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館,群馬

「カタストロフと美術のちから」六本木ヒルズ・森美術館,東京

「1940’s フジタ・トリビュート」東京芸術大学陳列館,東京

2016 Identity XII – Memorandum on Sublime ,nca,東京

「劫後風景」galerie nichido Taipei,台湾

2015 「はじまりは久米桂一郎から ─メディカル アート& イラストレーションの歴史と現在」東京藝術大学美術学部絵画棟1F 大石膏室・アートスペース,東京

2014 「VOCA展2014」 上野の森美術館、東京

2013 「アートがあればⅡ ─ 9人のコレクターによる個人コレクションの場合」 東京・オペラシティーギャラリー

【主な受賞】

2015 「TERRADA ART AWARD2015」諏訪敦 賞

2013 「アートアワードトーキョー丸の内2013」 三菱地所賞

「損保ジャパン美術賞展 FACE2013」 審査員特別賞

2012 「ターナーゴールデンコンペティション2012」グランプリ

2011 福沢一郎賞

●un petit GARAGE

〒104-0061

東京都中央区銀座7-17-1 銀座武蔵野ビル1F

Tel:03-3541-0038   

Mail:info@yyarts.co.jp 

最寄り駅:

築地市場駅から徒歩3分

東銀座駅から徒歩4分

銀座駅から徒歩8分

新橋駅から徒歩8分

YYARTS HP: http://yyarts.co.jp/wordpress/

「YYARTS Collection」展示風景

「YYARTS Collection展」
会期:2023.1.5(thu)-2023.1.20(fri)12:00~18:30
休廊:日曜・祝日・隔週土曜(1/14の土曜はオープン)

朝山まり子
Mariko Asayama

熊本県生まれ。武蔵野美術大学 短期大学芸術学科卒業、京都造形芸術大学芸術研究科卒業、京都芸術大学非常勤講師。 2010年より写真を始め、山登りが趣味であったことから山岳写真家としてそのキャリアをスタート。また、園芸・造園の知識があることから、主に、美しい日本の自然のランドスケープをもとに作品作りを行っている。独特のフレーミングの才能があり、「神宮の杜芸術祝祭」では、1年を通じて、明治神宮とその杜の写真を撮り続けている。

石塚隆則
Takanori Ishizuka

1970年神奈川生まれ。現実にありながら見えない「モノ」や「コト」を動物キャラクターにして彫刻やドローイング、絵画などで表現する。主な展覧会に「飛天」(ROPPONGI HILLS A/D GALLERY、2018)、「ねむりと死」(nu petit GARAGE、2017)、かけがわ茶エンナーレ(2017)、「けものアパートメント」(ヨコハマアパートメント、2015)、「totem」(nca | nichido contemporary art、2014)がある。作品は東京都現代美術館、笠間日動美術館にも収蔵されている。

菅原果歩 

Sugawara Kaho
2000年秋田県生まれ。秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻4年在籍。2021年アーツ&ルーツ専攻展「夜明け前」、2022年アーツ&ルーツ専攻展「ONE」「獣道」出展。野鳥を対象に撮影、制作、フィールドワークを行い、主にオルタナティブプロセスを用いて写真をプリントしている。デジタル写真をあえて古典技法を用いて焼き付けることで視覚を物質化し、原初的なイメージを得ようと試みる。

濱口健
Ken HAMAGUCHI

1997年に多摩美術大学日本画専攻を卒業後、イラストレーションを中心に活動。
高橋コレクション神楽坂での展覧会「黒、経文、その他」(2008)を機に美術作家としてもデビュー。世の中において取るに足らない下世話なモノや、音楽などのポップカルチャーをモチーフにしたクダラナイ表現を追求するスタイルで、近年は数々の個展、グループ展にて活動中。絵画の技術的なクオリティーの高さには定評があるが、それを正面から捉えるのではなく、むしろ台無しと思わせるようなポップでシニカルな表現で遊んでいる。

原良介
Ryosuke Hara

1975年、神奈川県生まれ。画家。2000年多摩美術大学美術学部絵画学科卒業、2002年多摩美術大学大学院美術研究科修了。「トーキョーワンダーウォール公募2001」大賞受賞。2013-2017年多摩美術大学美術学部絵画学科非常勤講師。2018年より青山悟、竹林陽一、原良介によるアートレクチャー、ワークショップシリーズを開始。開催した主な個展にproject N 36 原良介・東京オペラシティアートギャラリー・東京(2009年)、原良介展・Yuka Sasahara Gallery・東京(2011年)、原良介-絵画への小径-・茅ヶ崎市美術館・神奈川(2012年)on a color / 色相の上・円覚寺龍隠庵・神奈川(2017年)など。https://ryosukehara.com

笛田亜希
Aki FUEDA

2001年東京藝術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画修了。故郷である東京武蔵野に愛着を持ち、関連した数多くの作品を制作。中でも、吉祥寺にある井の頭自然文化園にいた象のはな子は、長年、絵画や立体の作品として何度も発表、はな子が亡き後には、JR吉祥寺駅に笛田によるブロンズのはな子像が設置された。動物や昆虫、植物などか弱くて逞しい生き物に対して深い愛情があり、天才的技術をいかんなく発揮するその作品は、絵画(油彩、水墨、水彩)、立体、それらを用いたインスタレーションなど多岐にわたる。