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畑山太志「animarium」開催のご案内

平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
東銀座のアートスペース un petit GARAGE より次回の展覧会のご案内です。
この度 un petit GARAGE では、畑山太志「animarium」を開催いたします。

畑山太志は、2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了しています。視覚では捉えることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を試みています。

是非ご覧くださいませ。皆さまのご来場を心からお待ちしております。

「樹木内記憶」
2021/91.0×65.2cm/acrylic,canvas

 

畑山太志「animarium」
会期:2021年12月14日(火)~2022年2月5日(土) 12:00~18:30
休廊:日曜・祝日・隔週土曜(12/18, 1/8, 1/22, 2/5 の土曜はオープンいたします)

年末年始 2021年12月25日(土) ~ 2022年1月5日(水) も休業いたします。

新型コロナウィルス感染防止対策のため、ご来場のお客様には、
マスクの着用や手指の消毒等へのご協力をお願いいたします。

 

畑山太志 個展「animarium」によせて

畑山太志の個展を開催できることになった。個展タイトルは、生命や魂を意味する「anima」と場所を意味する「‐arium」を合わせた造語になっている。彼らしい言葉だが、私も畑山太志作品に触れながら、繋がる言葉を発見した。潜在自然植生(せんざいしぜんしょくせい、potential natural vegetation)。植物生態学上の概念で、一切の人間の干渉を停止したと仮定したとき、現状の立地気候が支持し得る植生のこと。人間を排除した時に成り立つ世界。実は、彼の作品から感じる世界観に近いように思う。コロナ禍を経て、考えるのは、もうコロナ禍以前には戻れないということだ。当分の間、マスクは手放せないだろうし、第二、第三のウィルスの脅威もある。その中で私たちが何を目指し、どこへ向かうのか、畑山太志の作品を見て考えてみたい。東銀座でお待ちしています。


山口裕美(アートプロデューサー)

 

 

畑山太志/Taishi HATAYAMA

【プロフィール】

 1992年神奈川県生まれ。2017年に多摩美術大学大学院美術研究科修士課程絵画専攻油画研究領域を修了。視覚では捉えることができないものの、自然の場で身体が確かに感じ取る空気感や存在感の視覚化を試みる畑山は、彼が「素知覚」と呼ぶ、知覚の外側ではない本来身体が持っているはずのありのままの知覚を手がかりに、目に見えない世界を表象する。

 2014年に白を基調とした絵画作品で「第1回CAF賞」の優秀賞と名和晃平賞を同時受賞後、自然のさまざまな現象が持ちうる環世界や植物が多様な生物とともに形成するネットワーク、さらにはデジタルやAIまでをも含む現代における新たな自然など、多様なモチーフをベースに制作を展開する。

 近年の主な個展に、「素知覚」(EUKARYOTE/東京、2020)、「時はぐれ」(SEZON ART GALLERY/東京、2017)。主なグループ展に「Naked Image」(ヒルトピア アートスクエア/東京、2021)、「エマージング・アーティスト展」( 銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM/東京、2021) 、「Rejoice! 豊かな喜びの証明」(アキバタマビ21/東京、2020)、「attunement」(The 5th Floor/東京、2020)、「神宮の杜芸術祝祭」(明治神宮ミュージアム/東京、2020)、「網膜と記憶のミトロジー」(セゾン現代美術館/長野、2018)などがある。

●un petit GARAGE
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